2025年10月の平日13時ごろ、佐賀市諸富町にある老舗ラーメン店「大臣閣」へ行ってきました。

大通りから少し入った場所に、「本当にここラーメン屋さん?」と思うような渋い一軒家がぽつり。
年季の入った「大臣閣」の看板と、昔ながらの引き戸、のれん。
派手さは一切ないけれど、逆にそれが『絶対うまいやつ』のオーラを放っています。
この日はお昼どきも一段落した13時頃。
店内にはすでにお客さんがいましたが、タイミングよく待たずにそのまま入店できました。
丸太スツールが味わい深い、昭和レトロな店内

店内に入ると、まず目に入るのがカウンター前に並んだ丸太のような椅子。
コンクリートの床に、木のカウンター、シンプルなテーブルと椅子。
まさに昭和のラーメン屋さんといった雰囲気で、「長年ここでラーメンを作り続けてきたんだろうな」と自然と背筋が伸びるような空気感があります。
BGM代わりに聞こえてくる、厨房からの鍋の音や、麺を茹でる湯気の音。
派手な演出はないけれど、ラーメン好きにはたまらない空間です。
メニューは絞り込みスタイル。ラーメンとホルモンが看板

大臣閣のメニューはとてもシンプル。
- ラーメン(並)750円
- ラーメン(大)850円
- ホルモン 一人前 600円
- 焼肉(豚)一人前 650円
- チャーシュー 一人前 450円
- ごはん(並・大)
ラーメンと、ホルモン・焼肉などの一品料理、
あとはごはんとお酒、という潔いラインナップです。
今回は、
- ラーメン(並)750円
- ホルモン 600円
を注文。
ホルモンは家族でシェアしていただくことにしました。
濃厚スープが食欲をそそる、大臣閣のラーメン
注文してから5分ほど。
湯気を立てたラーメンが運ばれてきました。

丼の表面を覆うのは、濃厚な暗めの豚骨スープ。
その上には、しっかりとした厚みのあるチャーシューが3枚、きれいな緑色の青ねぎもたっぷり乗っています。
見た瞬間から、
「これは間違いなくうまい」と確信できるビジュアル。
シンプルなのに、どこかオーラを感じる一杯です。
脂のコク×後味すっきり。女性にもおすすめの豚骨スープ

スープをレンゲですくってひと口。
最初にふわっと広がるのは、豚骨の旨味がぎゅっと詰まった濃厚なコク。
しっかり脂の甘さも感じるのに、飲み込んだあとは不思議と口の中が重たくないんです。
豚骨ラーメンというと、
「においが強そう」「脂っこそう」というイメージを
持っている人も多いと思いますが、
大臣閣のスープは豚骨臭さがほとんどなくて飲みやすいタイプ。
こってり好きはもちろん、「普段はあまり豚骨を選ばない」という人や、女性にもおすすめしたくなる一杯です。
細めストレート麺がスープにしっかり絡む

麺は細めのストレート麺。
するっと口に入ってくる細さですが、噛んだときにはちゃんとコシと小麦の風味を感じます。
濃厚寄りのスープとの相性も良く、麺の1本1本にスープがしっかり絡んでくれるので、どこを食べても「旨味たっぷり」。
気づけばあっという間に半分以上食べてしまっていて、「替え玉があったら頼みたい…」と思うほどの中毒性でした。
チャーシュー3枚入りで満足感も◎
チャーシューは、ほどよい厚みのあるものが3枚入り。
脂身と赤身のバランスがよく、噛むとじゅわっと肉の旨味とタレの味が広がります。
ラーメン1杯でここまで満足感があると、「チャーシュー単品(450円)も頼んでみたいな」と
次回来店の楽しみがまたひとつ増えました。
おつまみに最高!ぷりぷりホルモン

ラーメンと一緒に頼んだホルモン(600円)も大臣閣に来たらぜひ味わってほしい一皿です。
タレでしっかり炒められたホルモンは、見た目からしてテリテリで食欲をそそるルックス。
ひと口食べてみると、ぷりぷりとした弾力のある食感と、噛むほどにあふれてくる脂の旨味がたまりません。
ラーメンと一緒にごはんを頼んで、このホルモンをおかずに食べるのも絶対おいしいですし、
夜ならビールのおつまみにもぴったり。
今回は家族でシェアしましたが、
「これ、ひとりで1皿いけるな…」と思うくらい
クセになる味でした。
まとめ:佐賀豚骨好きなら一度は行きたい“原点系”の味
濃厚なのに重たすぎない豚骨スープと、細麺の組み合わせ。
シンプルだけれど、何度でも食べたくなる“原点系”の一杯でした。
- 暗めでコクのある濃厚スープ
- 豚骨臭さが少なく、後味すっきり
- 細めストレート麺とのバランスが良く、最後まで飽きない
- ぷりぷりホルモンはおつまみにも最高
派手なトッピングや映えるビジュアルではないけれど、
「またこの味を求めて来たくなる」タイプのラーメンです。
佐賀・諸富エリアで、
昔ながらの豚骨ラーメンを味わいたい人には、
ぜひ一度足を運んでみてほしいお店でした。